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   桐野夏生女史の原作、「東京島」映画を観に行ってきました。
この先、ネタバレです。ご注意を。

 何というか、原作は以前のブログにも書いたが、桐野ワールドを十分に堪能できる
強さと激しさに満ちた中々の秀作であった。

 なんですが、予想通りというか、映画はどうもいかん。
いや、原作と比較しないようにと思っても、やはりダメ。

 冒頭に蛇の皮を引き裂くシーンがあるのだが、原作はあの手の極限状態での
サバイバル本能剥き出しシーンが満載なのだ。

 おそらく、主人公の清子というはっきり言って、さえない中年おば・・・失礼しました
中年女性がオンナ1名オトコ多数という、異常事態の中でくりひろげる逆ハーレム世界も
サバイバル本能剥き出し描写のひとつかと。

 映画ではまったくもって、さっぱり、すっきりな感じで。何ともうす~く、かるい感じです。
性描写も蛇だのトカゲを捌き食らうシーンを生々しくスクリーンに映すのは、土台無理があるのでしょう。
ほんのさわり程度のシーンはあったけど。

 清子の夫が、変貌していく自分の妻と男達の交わりをのぞき見する、何とも胸がつかえるシーンもなし。
忌々しく、狂おしい心境。映画では、あっという間に夫は死んでいきました。
 その変貌ぶりはまさしく肉食系女子への変貌です。進化? 体毛が濃くなり野性を増幅させていく姿。
 まあ、その後島での立場は女王様から凋落し、孤独にサバイバルを繰り広げますが。

 夫のケンタッキーへの渇望ぶりなどの描写もなしです。
「自分も無人島に流れ着いたら、ビッグマック食べたいとか言うかも」とか想像しながら読みました。

 そんな中、強烈な印象だったのは、

  エルメスのスカーフだ。

 いやあ、もう旗になったりスカートにドレスに代用できるし、赤ちゃんをくるんだり、大活躍でございます。
なんて、便利なんだろう。2,3枚買わないと・・・てならないか。

 そう、旅には・・・エルメス。てか。 ベルトは欲しいかな(笑)

 
 しかし、東京島でも映画にがっかりするわたしのような者がいるのに、ノルウェイの森の
映画化は大丈夫なんだろうか。
 個人的には、あの小説は×だけど、ファンが多いからなあ。思い入れの深い読者が多いでしょう。

 映画化は大変ですね。


           ☆


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コメント
この記事へのコメント
そうでしたか…
あのハードさは再現されていなかったんですね。。。
映像にして現すのは、難しいかもしれませんが、あまりスッキリされると、桐野ワールドではなくなりますよね。

原作読んで、映画化になって、ガッカリすることは多いですよね~
2010/09/28(火) 21:42 | URL | りえりん #-[ 編集]
ネタバレとわかったので内容を全く読んでません。東京島、気になりつつ、読めません。小説が再び読めるようになる日がくるのか。。。桐野夏生のでは、旦那をバラバラ死体にする話、映画でみたんですが、ひどかったですわ。原作と全然ちがう!!!
2010/09/28(火) 22:12 | URL | ミケ #-[ 編集]
小説、走り読みですが・・
立場立場での心情や思考・・人間らしさがありましたね。
映画は見てません。。

スカーフは・・
メルメスだから印象に残っているのでしょうか???
単なるMade in Japanのスカーフだと
how-toすら流されていたのかなぁ。笑

映画やドラマが小説を越えるものは少ないですね。。
それだけ文字から得た想像力というのは現実性を越える迫力があるでしょうか・・

私の場合エルメスのスカーフは、どんなことがあってもおしゃれにしか使用しないと思いますーー;

2010/09/28(火) 23:44 | URL | Rico朗.K #/3WEEAIQ[ 編集]
読者それぞれ登場人物のイメージ像がありますから、難しいですよね~ 
個人的には清子は余貴美子あたりかな~ちょっと年いきすぎかなw 
いずれにせよきれい過ぎかも。
2010/09/29(水) 16:50 | URL | DJヒロ #-[ 編集]
なんだっけ、OUTかな。あれは傑作だ。あれも映像化無理だな、元々。
小説は読み進めていくここの精神状態や環境で随分印象が変わりますよね。
まあ気が向いたらどうぞ。感想は研修の時にでも(笑)
2010/09/29(水) 18:20 | URL | DJヒロ #-[ 編集]
コメントありがとうございます!
映画は観なくていいでしょう(笑)
わたしも再度東京島を読んでみようかな。
自分好みのキャラ達に会いに行きます。
2010/09/29(水) 18:23 | URL | DJヒロ #-[ 編集]
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