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東京島東京島
(2008/05)
桐野 夏生

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元来心に残る映画、文学などの多くは、爽快感や達成感など理解出来る範囲の感情を前面に出したハッピーエンド型ではなく、観るものに対し消化できないなにかを残していくタイプだと思う。
少なくとも個人的にはそうだ。

桐野夏生氏の世界もまた、消化できない何かを読み手に残していくものが多い。
消化できないもの、その正体は納得出来ないラストであったり、登場人物であったり
また描写される行為や風景であったりする。
傑作、『グロテスク』もそうであったが、読み進めていく過程で何と言おうか、
胸がむかむかし、苛々モードになり酷くなると、動悸が激しくなり怒りに似た
感情を覚えることがある。そう、

非常に不快な気分にさせるのだ

その対象は主人公始め女性の登場人物のケースが多い。
どうも中年女性をヒロインに据えたがる傾向は筆者自身の願望もあるのか
本作の主人公、清子も相当な不快で禍々しいキャラだ。
『グロテスク』の前半などは、読みながらその書籍自体を投げ捨てたい
衝動に駆られたものだ。
今回はその不快な対象が人物のみならず、蛇だのトカゲだの野ねずみを捌いたり
食したりと、今日のランチの牛丼の時もそのシーンが目に浮かんでしまった。

思うに桐野夏生という作者、読み手にある種の挑戦というか、
不快感対応テストでもしているのもしれない。
特に既成概念にとらわれ古い価値観に生きて安住としている読者層、つまり男達に対し連続ストレートパンチを繰り出すスパーリングの様だ。
以前、新聞にインタビューで同氏は、小説を書くという行為は、暗いトンネルの前に
立つようなもの、と表現していた。
読み手に対し同じく暗澹とさせ、それでいて前に進む勇気を試しているかもしれない。
トンネルの出口には眩い希望に満ちた未来は決して存在しえないと分かっていても
進まざるを得ないのだ。

今回も十分な寝食を許されず、そして間髪入れず、3日間で読了してしまった。
きちんと居住まいを正しながらの読み方を、また作品と一対一の対決を要求され、いつもの桐野ワールドに魅了されてしまった。


そして気付くと、作品の語彙をふんだんに使ったブログになってしまっている。

どうやら、いまだわたしはトウキョウと呼ばれる無人島より帰還していないらしい、

激しく生々しく、そして素晴らしき桐野ワールドからの。

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